
霊幻道士のオマージュが散りばめられているみたいだけど…
この映画のポイントは次のとおり
- 霊幻道士へのオマージュが泣ける
- ダークテイストなホラーで見応えあり
映画の至るトコロに《霊幻道士》へのオマージュが散りばめられており、往年のファンの心にくるものがあります。
またジャパニーズ・ホラーをはじめとして、暗い雰囲気の恐怖映画が好きな人も楽しめる内容です。
この記事を書いている僕は、幼稚園のころからキョンシー映画大ファンです。霊幻道士・幽幻道士はもちろん、サモハンホラーや様々なキョンシー映画を見てきました。
キョンシーとは30年以上の付き合いの僕がレビューします。
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キョンシー 《原題:殭屍》をサクッと紹介
ゴウブロ評価 | 80点!! |
タイトル | キョンシー 《原題:殭屍》 |
上映時間 | 105分 |
公開 | 2013 香港 |
監督 | ジュノ・マック |
制作 | 清水崇※『呪怨』『富江』監督 |
キャスト | チン・シュウホウ、アンソニー・チェン、チェン・ファ ほか |
《霊幻道士》で弟子役で人気を博したチン・シュウホウだったが、俳優としての人気も落ち、家庭も上手くいかなくなった。絶望のなかで事故物件である団地の一室にたどり着く。そこで彼は自殺を試みるのだが、その部屋には邪悪な双子の悪霊が住み着いており、チンに取り憑こうとする。間一髪でヤウ道士に助けられる。
またこの団地では、事故死した死者が凶暴なキョンシーとして蘇ろうとしていた。
チンとヤウ道士は、悪霊とキョンシーと対決する。
霊幻道士のオマージュが泣ける
上の写真は映画のワンシーンですが、霊幻道士撮影時の写真が写ります。
手前左から道士役のラム・チェンイン《林正英》、弟子役のリッキー・ホイ《許冠英》。後段左の女性は多分ムーン・リー《李賽鳳》、その隣は若き日のチン・シュウホウでしょうか…
今は亡きラム・チェンインとリッキー・ホイの姿が写真とはいえ映画内で映し出されるのは、霊幻道士ファンの心にグッとくるのではないでしょうか。
僕は心にきましたよ。
https://www.youtube.com/watch?v=XDY6-05jlsc
当映画の主題歌は『鬼新娘』。
この曲は霊幻道士の挿入歌です。
キョンシーを見て、自分なりの霊幻道士のオマージュを探してみてはいかがでしょうか。
キャストも霊幻道士ファンにはたまらない!
霊幻道士にゆかりのある俳優が多数出演しています。
主人公チン・シュウホウを演じるのはチン・シュウホウ本人。
霊幻道士では道士カオの弟子役で出演していました。また今回の役も霊幻道士で人気を博したが、人気のなくなり家族とも離れ離れになり、自殺しようとする本人役です。
道士ヤウを演じるのは、アンソニー・チェン。
霊幻道士では道士カオの弟弟子にあたる道士役です。また霊幻道士4では主役の道士役もしておられます。
道士ガウを演じるのは、チョン・ファ。
霊幻道士2や4に出演しています。
キョンシーになる老人役は、リチャード・ン。
霊幻道士3での半人前の道士役がハマり役でしたネ。
安食堂のコック役は、ビリー・ラウ。
霊幻道士では保安隊の隊長役。霊幻道士3では弟子役でした。
このように霊幻道士・ラムチェンインゆかりのキャストが多く出演しています。
ちなみに、霊幻道士でチン・シュウホウと同じ弟子役を演じたリッキー・ホイもこの映画へのオファーがあったのですが、直前で急逝され実現されませんでした。
また霊幻道士で女幽霊役を演じたポーリン・ウォンにもオファーがありましたが、撮影直前に手術しなければならず、出演はかないませんでした。
キョンシー 《原題:殭屍》を見た感想
見応えがありました!
繰り返しになりますが、キョンシーを知らなくても、ダークなホラー映画好きも楽しめる内容です。
映画全編を通してのダークで陰鬱な雰囲気はジャパニーズ・ホラーのようでもあります。『呪怨』『富江』監督の清水崇さんが制作に関わっている影響も大きそうです。
さらにチン・シュウホウの絶望した暗い顔や、舞台の団地も《九龍城砦》のようでダークな雰囲気を助長しています。
オリジナルの霊幻道士やその他のキョンシー映画は、どこかコメディ要素がありました。
しかしこのキョンシーでは、一切のコメディ要素を排除しております。
ラストは賛否両論があるようですが、個人的には問題ナシかと。
詳しい内容はネタバレになるので、実際にご覧ください。
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